当院が薦める‼
歯みがきの方法‼
☆どのくらい歯みがき粉を付ければいいのか?
★歯の生え始め~2歳
切った爪程度の少量
ペースト&ジェル
★3歳~5歳
5ミリ程度
ペースト&ジェル
★6歳~14歳
1cm 程度
ペースト&ジェル
★15歳以上
2cm 程度
☆フッ素の濃度(濃さ)について
0歳から5歳のお子様に推奨されていた濃度が500ppmから1000ppmに変更となりました。
フッ素濃度は濃い方が虫歯予防効果は高くなるので、1000ppmが使える事で虫歯予防効果はより高くなったと言えます。
☆歯磨き粉に表示されているフッ素の濃度はどれを使えばいいのか?
*単位の表示はppmです。
*下記の数値は法で定められている最高値なので、歯磨き粉にはマイナス50くらいの数値が書いてあります。
★歯の生え始め〜14歳
1000ppm(ペースト、ジェル、泡状)
ペースト
Check-Up
Kodomo
(ライオン歯科材)
Systema
Dentalpaste α
(ライオン歯科材)
ジェル
Check-Up gel
(ピーチ・グレープ・レモンティー)
(ライオン歯科材)
ガム・プロズデンタルジェル
センシティブ
(サンスター)
泡状
Check-Up
Foam
(ライオン歯科材)
★15歳以上
1500ppm(ペースト、ジェル、泡状)
ペースト
Check-Up
standard
(ライオン歯科材)
バトラーデンタルケア
ペースト
(サンスター)
知覚過敏用
松風 メルサージュ
ヒスケア
ジェル
Check-Up gel
(ミント)
(ライオン歯科材)
知覚過敏用
松風 メルサージュ
ヒスケアジェル
泡状
オラリンスHF
(昭和薬品化工)
☆歯磨き粉の種類はペーストタイプ(通常の歯磨き粉)とジェルタイプがありますが、違いについてご存知ですか?
ペーストタイプとは?
ペーストタイプはある程度の粒子が入っているので、このタイプを使わないと着色が起こります。
ジェルタイプとは?
ジェルタイプは歯全体に広がり易いので、フッ素の効果がより高まります。
2つの使用方法としては、一度の歯磨きで2種類を順番に使う事が推奨されます。
☆歯磨きの方法
注)歯磨きで歯の根元が削れるとか、歯ぐきが下がるとかの昔話に惑わされないでください。解析により、それらはくいしばり等で過大な力がかかる事が原因であると判明しているので、販売されている歯ブラシを使っていれば、何も問題はありません。
★歯の生え始め~14歳までの方
歯周病のリスクが低いので、1度につき歯磨き回数は基本1回でいいです。
1、適量の歯磨き粉(ペースト)を付けて下さい。
2、「歯」の部分全体に歯磨き粉をひろげる。2~3分間、泡立ちを保つように歯を磨く。
3、歯が隣り合わせで生えてきたら、糸ようじ・フロス(フッ素付きがより良いです)を出来れば使用して下さい。
(糸ようじ・フロスのやり方)
サンスター
ガム・デンタルフロス
REACH
デンタルフロス
ライオン
DENT.EX ウルトラフロスS
●歯と歯の間に入れたら、前歯は前後に奥歯は左右に動かしながら入れていきます。
写真⑲←なし
●通したら両方の歯を2、3回こする様にして汚れを取ります。
●フロスを抜く際、入れる時と同じ様に動かしながら抜きます。
4、最後のうがいについては、以下の水の量を目安にして下さい。回数に関しては、1回が推奨です。後味悪く感じる場合は2回でもいいです。
- うがいが出来ない間は保護者が拭き取る
-
- 1・2年生 7ml
- 3年生~6年生 10ml
- ~14歳 15ml
5、虫歯が出来やすい場合や、さらに効果を高めたい時には、歯全体に広がりやすいジェルや泡状を使い、再度1と2と4の手順を行なって下さい。
★15歳以上の方
歯周病のリスクがでてきます。よって、ダブルブラッシング(2回法)をおすすめしております。
1、適量の歯磨き粉(ペースト)を付けた上から、2、3滴コンクールを垂らします。
コンクールF
高い殺菌力
グルコン酸クロルヘキシジンが歯周病・口臭の原因菌を約12時間抑制します。
2、歯周病予防の磨き方を、1回目で行います。歯ブラシの毛先は細かい方が歯周ポケットに入りやすいです。
コンクールF
※歯ブラシの毛先が歯の根元に45度であたるようにし、1本ずつ横動きで小刻みに動かす。
3、糸ようじ・フロス(フッ素付きがより良いです)と歯間ブラシは通る箇所全て通す。
(糸ようじ・フロスのやり方)
サンスター
ガム・デンタルフロス
REACH
デンタルフロス
ライオン
DENT.EX ウルトラフロスS
●歯と歯の間に入れたら、前歯は前後に奥歯は左右に動かしながら入れていきます。
●通したら両方の歯を2、3回こする様にして汚れを取ります。
●フロスを抜く際、入れる時と同じ様に動かしながら抜きます。
(歯間ブラシのやり方)
ライオン
DENT.EX歯間ブラシ4S~S
●歯と歯の間にある根本に近い部分のすき間に通します。 歯並びによっては通らない事があり、その部分は無理にやる必要はありません。
●歯間ブラシは主に歯周病予防になりますので、2、3滴のコンクールを垂らして付けて下さい。
●歯間ブラシの通し方
上の歯の通し方
歯間ブラシの先をやや下向きに傾けて、歯と歯の間にあるすき間に沿わせて通します。
下の歯の通し方
上の歯とは逆で、歯間ブラシの先はやや上向きに傾けて、歯と歯の間に沿わせて通します。
歯間ブラシが通るのを確認できたら、2、3回出し入れさせます。
4、うがいは基本的に1回。後味悪く感じる場合は2回でもいいです。
水の量 15ml
5、2回目の歯磨き粉は、フッ素が口の中に広がりやすいジェルか泡状がいいです。「歯」の部分全体に広げ、磨き方にこだわらず2~3分磨きます。歯ブラシは毛先が細くない方が、広げやすいです。
6、うがいは、4と同じです
以上が基本になりますが、虫歯が出来やすく心配な場合には、うがい薬をさらに併用する方法がありますので、ご相談下さい。
<参考文献>
エビデンスを臨床に!齲蝕予防マニュアル
デンタルハイジーン別冊
眞木吉信・石塚洋一 編著
医師薬出版株式会社